[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―②棚卸資産の評価基準―低価法(低価主義)―方式―切放法(切放方式)


切放法とは

切放法の定義・意味・意義

切放法とは、棚卸資産の評価基準である低価法の一つの方式をいう。

低価法の一つなので、商品時価が、原価(つまり、取得原価帳簿価額)より低い場合には、時価商品評価するが、切放法では、一度時価により評価の切り下げを行うと、洗替法とは異なり元には戻さず、その時価をもって翌期以降の棚卸資産の評価の基礎となる取得原価とみなす。

切放し法切り放し方式切放し方式切放方式などとも表記する。

切放法の位置づけ・体系

切放法は、棚卸資産の評価基準である低価法の一つの方式であるが、低価法には、切放法のほか、洗替法がある。

切放法と洗替法との違い

両者は、決算期末)時点での仕分は同じであるが、決算後の翌期首仕訳が異なる。

洗替法では、期首において、再度取得原価に戻すために、振替え仕訳を行う。

これに対し、切放法では、期末時点の時価評価額をそのまま翌期以降についても帳簿価額とするため、振替え仕訳は不要である。



現在のページのサイトにおける位置づけ

 現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 20 ページ]

  1. 棚卸資産(たな卸資産・在庫)
  2. 棚卸資産(たな卸資産)―範囲・具体例
  3. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理
  4. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価
  5. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法
  6. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法
  7. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―個別法
  8. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―先入先出法(先入れ先出し法)
  9. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法
  10. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法―総平均法
  11. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法―移動平均法
  12. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―後入先出法(後入れ先出し法)
  13. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―最終仕入原価法
  14. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―①棚卸資産の評価方法―原価法―売価還元法
  15. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―②棚卸資産の評価基準
  16. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―②棚卸資産の評価基準―低価法(低価主義)
  17. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―②棚卸資産の評価基準―低価法(低価主義)―方式―洗替法(洗替方式)
  18. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―②棚卸資産の評価基準―低価法(低価主義)―方式―切放法(切放方式)
  19. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―棚卸資産の評価―②棚卸資産の評価基準―低価法(低価主義)―法人税法上の取り扱い
  20. 棚卸資産(たな卸資産)―会計処理―損益計算書の表示方法―原価性

 現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ



プライバシーポリシー