[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―リース期間定額法


リース期間定額法とは

リース期間定額法の定義・意味・意義

リース期間定額法とは、リース資産について、その償却限度額を計算するという減価償却資産の償却方法をいう。

リース期間定額法の趣旨・目的・役割・機能

リース取引は、次の3つの種類に分類される。

企業会計基準第13号「リース取引に関する会計基準」は、このリース取引の分類・種類に応じて異なる会計処理を定めている。

すなわち、オペレーティングリースは賃貸借(レンタル)とほぼ同義なので、支払ったリース料リース料賃借料)として費用処理をする。

そして、2つの種類のファイナンスリースについては、会計処理を一本化し、ともに売買取引(オンバランス取引)として会計処理することとされた。

リース(リース取引)―会計経理処理方法・簿記の記帳の仕方・使用する勘定科目等

ただし、中小企業については、所有権移転外ファイナンスリースは、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を行うこともできるとされている。

しかし、こうした会計上の処理とは異なり、法人税法上は、すべての所有権移転外ファイナンス・リース取引は、売買として取り扱われる。

したがって、賃借人がリース料賃借料)として経理処理をした場合においても、その額は減価償却費として経理処理をしたものとされる。

その減価償却費の計算方法がリース期間定額法である。

リース期間定額法によるリース資産の償却限度額算定・算出・計算方法

リース期間定額法では、リース資産の償却限度額は、次の算式で算定・算出する。

償却限度額=(リース資産取得価額-残価保証額)×(その事業年度におけるリース期間の月数/リース期間の月数)

残価保証

残価保証額とは、リース期間終了時に、リース資産の処分価額がリース取引に係る契約において定められている保証額に満たない場合に、その満たない部分の額を当該取引に係る賃借人が、その賃貸人に支払うこととされている場合における、当該保証額をいう。

リース期間定額法の位置づけ・体系

リース期間定額法は、固定資産について行う減価償却の方法減価償却資産の償却方法)の一つである。

リース期間定額法も含め、次のような減価償却の方法がある。



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  1. 減価償却費の計算
  2. 減価償却費の計算―①取得価額
  3. 減価償却費の計算―②耐用年数
  4. 減価償却費の計算―②耐用年数―特例―中古資産の耐用年数
  5. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)
  6. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―定額法
  7. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―定率法
  8. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―生産高比例法
  9. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―リース期間定額法
  10. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―例外―少額減価償却資産の即時償却(一時償却)
  11. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―例外―少額減価償却資産の即時償却(一時償却)の特例
  12. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―例外―一括償却資産の3年均等償却
  13. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―特例―年の中途で業務の用に供した減価償却資産等の償却費の特例
  14. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―特例―年の中途で業務の用に供さなくなった減価償却資産等の償却費の特例
  15. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―特例―非事業用資産を業務の用に供した場合の償却費の計算の特例
  16. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―普通償却―特例―中古資産の耐用年数
  17. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―特別償却
  18. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―用語―即時償却(一時償却)
  19. 減価償却費の計算―③減価償却の方法(償却方法)―用語―償却率

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