勘定科目全書として勘定科目を体系的に分類し、その取扱い・処理を解説・説明しています。仕訳の方法・仕方、会計ソフト(弥生会計などパソコン会計)など経理実務のわかりやすいマニュアルです。勘定科目内訳明細書の書き方・作成や青色申告など確定申告のための帳簿のつけ方から日商簿記・簿記検定試験(2級・3級)のための便覧として、辞書・辞典・事典代わりにお役立て下さい。

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当座預金の修正―銀行勘定調整表

銀行勘定調整表とは

銀行勘定調整表の定義・意味・意義

当座預金では、その帳簿上の残高当座預金勘定または当座預金出納帳)と、銀行の預金残高(銀行が発行する当座預金口座の残高証明書)とは、本来一致するはずであるが、様々な事情から一致しない場合がある。

そこで、会社では、一定期日に銀行から当座預金口座の残高証明書を取り寄せ、当座預金勘定との一致を確認する作業を行う。

不一致がある場合、その不一致の原因を明らかにし、適切に修正する必要があるが、その際に作成される一覧表が銀行勘定調整表である。

 

 

当座預金勘定と銀行残高証明書の不一致の原因とその修正処理(修正仕訳)の仕方

預金勘定と銀行残高証明書とに不一致が生じる原因は、次の4つの場合があるが、そのうち修正仕訳が必要となるのは、原則として、会社側で、未記帳(未処理)あるいは誤記帳の場合に限られる(未渡小切手の場合を除く)。

1.(会社)入金未処理/(銀行)入金処理済

不一致の原因―入金連絡未達

得意先などからの当座振込や手形代金の当座入金があったが、銀行からの通知がないため、会社側で未処理。

 

修正処理の方法・仕方―修正仕訳の具体例

当座預金勘定の残高を増やす。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
××××
売掛金(または受取手形)など
××××

 

2.(会社)出金未処理/(銀行)出金処理済

不一致の原因―引落連絡未達

当座預金からの支払いや手形代金の当座決済があったが、銀行からの通知がないため、会社側で未処理。

 

修正処理の方法・仕方―修正仕訳の具体例

当座預金勘定の残高を減らす。

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払手数料(または支払手形)など
××××
当座預金
××××

 

3.(会社)入金処理済/(銀行)入金未処理

不一致の原因
時間外預け入れ

会社が、銀行の閉店後に預け入れ、帳簿上入金処理を行ったが、銀行では、翌日の入金として処理された。

 

未取立小切手

会社が、他人振出小切手の取り立てを銀行に依頼し、帳簿上入金処理を行ったが、銀行では、取り立てが完了していないため未処理。

 

修正処理の方法・仕方―修正仕訳の具体例

修正は不要。

 

4.(会社)出金処理済/(銀行)出金未処理

不一致の原因
未取付小切手未呈示小切手未落小切手

不一致の原因が未取付小切手未呈示小切手未落小切手)の場合については、次のページを参照。

未取付小切手(未呈示小切手・未落小切手)とは

 

未渡小切手

会社が、 小切手を振り出し、帳簿上出金処理を行ったが、その小切手取引先(相手方)にまだ渡していないため、銀行側では、当然未処理。

 

修正処理の方法・仕方―修正仕訳の具体例
未取付小切手未呈示小切手) の場合

修正は不要。

 

未渡小切手の場合

会社では、小切手は振り出しているが、そもそも当該小切手を相手方に渡していないので、反対仕訳をして前の仕訳を取り消す。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
××××
買掛金など
××××