勘定科目全書として勘定科目を体系的に分類し、その取扱い・処理を解説・説明しています。仕訳の方法・仕方、会計ソフト(弥生会計などパソコン会計)など経理実務のわかりやすいマニュアルです。勘定科目内訳明細書の書き方・作成や青色申告など確定申告のための帳簿のつけ方から日商簿記・簿記検定試験(2級・3級)のための便覧として、辞書・辞典・事典代わりにお役立て下さい。

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現金過不足

現金過不足とは

現金過不足の定義・意味・意義

現金を管理するためには、現金出納帳という補助簿を作成し、入出金を記録して現金残高を明らかにしておく。

そして、定期的に、この帳簿残高と実際の手許現金有高とを照合する。

現金過不足とは、帳簿上の残高(現金勘定や現金出納帳の残高)と実際の現金残高(実際有高)とが一致しない場合に、これを一時的に同じにするために使用する仮勘定科目をいう。

 

 

現金過不足勘定の会計・経理処理

現金過不足勘定の会計・経理処理方法(会計処理の流れ)

現金過不足がある場合には、その原因(例えば、記帳漏れ、記入ミス、使用する勘定科目を間違えたなど)をつかみ、帳簿上の残高を実際の現金残高に合わせる。

しかし、その原因がすぐに分からない場合は、とりあえず現金過不足勘定で処理する。

決算までに原因が判明した場合には、現金過不足勘定から正しい処理科目へと振り替えるが、判明しない場合には、決算時に雑損または雑益に振り替えて処理する(決算整理事項)。

 

仕訳の具体例(帳簿記入・記帳法)

期中の処理
現金過剰の場合―実際の現金残高(実際有高)>帳簿上の残高の場合

現金勘定を増加させて、帳簿上の残高を実際の現金残高に合わせるとともに、その不一致額(過剰額)を現金過不足勘定の貸方に記帳する。

【例】実際の現金残高が帳簿上の残高より1,000円過剰であった

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金
1,000
現金過不足
1,000

 

また、後日、現金が過剰となっていた原因が判明した場合(例えば、記入漏れの売上があった)

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金過不足
1,000
売上
1,000

 

現金不足の場合―実際の現金残高(実際有高)<帳簿上の残高の場合

現金勘定を減少させて、帳簿上の残高を実際の現金残高に合わせるとともに、その不一致額(不足額)を現金過不足勘定の借方に記帳する。

【例】実際の現金残高が帳簿上の残高より1,000円不足していた

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金過不足
10,000
現金
10,000

 

期末(決算時)の処理―決算整理仕訳

不一致の原因が分からず、決算日にも現金過不足勘定が存在する場合は、決算整理事項として、次のような決算整理仕訳が必要。

参照 → 現金過不足の整理

 

現金過不足消費税の課税・非課税・不課税・免税の区分

現金過不足自体には対価性がないので、不課税。