勘定科目全書として勘定科目を体系的に分類し、その取扱い・処理を解説・説明しています。仕訳の方法・仕方、会計ソフト(弥生会計などパソコン会計)など経理実務のわかりやすいマニュアルです。勘定科目内訳明細書の書き方・作成や青色申告など確定申告のための帳簿のつけ方から日商簿記・簿記検定試験(2級・3級)のための便覧として、辞書・辞典・事典代わりにお役立て下さい。

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買掛金

買掛金とは

買掛金勘定の定義・意味・意義

買掛金とは、通常の営業取引に基づき発生した債務、つまり、掛買い商品原材料等を仕入れたり、外注加工を依頼した場合の未払い代金を管理するための勘定科目をいう。

 

なお、業種により使用される勘定科目が異なる場合がある。

たとえば、建設業では工事未払金勘定が用いられる。

 

その他の勘定科目との関係

未払金

未払金勘定は、原則として、固定資産の購入など通常の営業取引以外の取引により発生した1年以内に支払われる債務を管理する場合に使用する。

ただし、本来の営業活動に基づく営業上の債務であっても、電気・ガス・水道料金、広告料、販売手数料などの未払い額については、通常、未払金で処理をする。

 

売掛金

売掛金は、商品などを掛けで販売した場合に得意先から代金を回収できる権利である。

買掛金の反対概念である。

 

買掛金の科目属性

債務なので負債

 

 

買掛金財務諸表における表示区分と表示科目

貸借対照表負債流動負債買掛金

長期の場合

買掛金は、正常営業循環基準によって、無条件に流動負債の区分に表示される。

したがって、買掛金は、代金回収が1年以上になる場合(長期)であっても、流動負債の部に「買掛金」として表示する。

 

総額表示の原則の適用

ある会社が仕入先であると同時に得意先であるという場合は少なくない。

この場合、決算日時点では、同一の会社に対して売掛金という債権が発生していると同時に、買掛金という債務が発生していることになる。

しかし、貸借対照表上は、両者を相殺することなく、売掛金買掛金ともに総額をもって記載しなければならない。

総額表示の原則

 

 

買掛金勘定の会計・経理・簿記

買掛金勘定の管理

帳簿管理
補助科目の作成

買掛金取引件数は多数になるため、毎月一定日に締め切って取引先別に集計し、取引先からの請求書と照合したうえ、所定の支払日に支払いを行うのが一般的である。

したがって、売掛金の場合と同様に、取引先が複数ある場合には補助科目を使って取引先別に管理した方が管理しやすい。

 

仕入先元帳

得意先・仕入れ先ごとの買掛金の増減・残高と支払期日を記録するため、仕入先元帳を作成したほうがよい。

 

定期的照合

仕入先元帳は、総勘定元帳買掛金勘定の内訳明細書となる。

したがって、仕入先元帳の残高合計と総勘定元帳買掛金残高とは、必ず一致していなければならない。

そこで、月末などの定時に、両者を照合する必要がある。

 

異常残高の定期的チェック

買掛金元帳仕入買掛金残高(口座別残高)に、長期滞留残高やマイナス残高(仕入計上もれ、代金過払いなどの理由により発生する)などの異常残高が発生していないか、定期的にチェックする必要がある。

このうち、長期滞留残高については、税務調査で、買掛金確定債務としての性格に疑義があるものとして、「買掛金」の取り消しが求められ(損金不算入とされ)、追徴課税を受ける場合がある。

 

伝票

仕入先に、自社の所定の納品書を統一的に使用させることにより、書類整理などの事務処理を簡素化し、効率化できる。

なお、伝票の書式・様式は、次のページからダウンロードできます。

ビジネス文書・手紙・はがきテンプレート(書式・様式・書き方)の無料ダウンロード: 納品書・受領書アーカイブ

 

 

買掛金の課税・税金・税務(所得税法・法人税法・消費税等税制上の取り扱い)

法人税の確定申告

添付書類
買掛金の内訳書

法人税申告書の添付書類である「買掛金の内訳書」には、原則として期末残高50万円以上のものを各別に記入し、その他は一括して記入することとなっている。

 


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