簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目全書として勘定科目を体系的に分類し、その取扱い・処理を解説・説明しています。仕訳の方法・仕方、会計ソフト(弥生会計などパソコン会計)など経理実務のお供に。青色申告など確定申告のための帳簿のつけ方から日商簿記・簿記検定試験(2級・3級)の便覧として辞書・辞典代わりにお役立て下さい。


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裏書手形

裏書手形とは

裏書譲渡(または手形割引)をした手形が不渡りとなった場合には、手形所持人に対して、手形代金を保証しなければならないという担保義務(遡及義務という)が発生する。

この不渡りとなるリスク(保証債務)は、時価評価し、保証債務費用勘定(費用)と保証債務勘定(負債)を使って、費用および負債に計上することになる(不渡となる危険性のない優良手形はその必要はない)。

 

このように将来ある一定の事由が発生した場合に確定した債務となるものを、偶発債務というが、帳簿上、さらに、手形裏書に係る偶発債務の額を、備忘記録することもできる。

この備忘記録の方法には、対照勘定法評価勘定法の2つの方法があるが、このうち評価勘定法で使用されるのが、裏書手形勘定である。

 

手形裏書譲渡・割引をした場合ではなく、債務の保証を行った場合に使用される保証債務勘定については、偶発債務を明らかにするための備忘記録という性格を有することになるので、混乱しないように。

参照 →保証債務

 

 

裏書手形財務諸表における表示区分と表示科目

貸借対照表資産流動資産割引手形貸倒引当金などと同じく、受取手形のマイナス勘定)

 

 

裏書手形の会計・経理処理

手形裏書譲渡した場合の会計処理

手形裏書譲渡した場合も、手形割引をした場合と同様に、偶発債務を織り込んだ会計処理をする必要がある。

その処理方法は、使用する科目名が以下のように変わるだけで、手形割引と同じである。

 

参照 →手形割引をした場合の会計・経理処理

 

評価勘定法とは

手形裏書譲渡(または手形割引)をした場合に、受取手形勘定を直接減額する代わりに、裏書手形勘定という評価勘定を用いて、手形に係る偶発債務を備忘記録する方法をいう。

 

仕訳の具体例(帳簿記入・記帳法)

手形裏書譲渡をした場合

【例】
買掛金100万円の支払いとして、他店が振り出した約束手形裏書譲渡した。
裏書譲渡時における保証債務の時価は、手形額面金額の1%と評価された。

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金
1,000,000
裏書手形
1,000,000
保証債務費用
10,000
保証債務
10,000

 

裏書譲渡をした手形が無事決済された場合

裏書手形勘定を借方に記帳して、偶発債務を取り消すとともに、受取手形勘定を貸方に記帳して、減少させる。

借方科目 金額 貸方科目 金額
裏書手形
1,000,000
受取手形
1,000,000
保証債務
10,000
保証債務取崩益
10,000