勘定科目全書として勘定科目を体系的に分類し、その取扱い・処理を解説・説明しています。仕訳の方法・仕方、会計ソフト(弥生会計などパソコン会計)など経理実務のわかりやすいマニュアルです。勘定科目内訳明細書の書き方・作成や青色申告など確定申告のための帳簿のつけ方から日商簿記・簿記検定試験(2級・3級)のための便覧として、辞書・辞典・事典代わりにお役立て下さい。

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社債―社債の発行―発行の方法・形態―割引発行

割引発行とは

割引発行の定義・意味・意義

社債とは、株式会社が一般大衆から長期的かつ大量に資金調達するために発行する社債券から生じる債務をいう。

社債とは

社債の発行には、3種類の方法・形態があるが、そのうち、割引発行とは、社債を額面額よりも低い金額で発行することをいう。

例えば、額面金額100円の社債を90円で発行することである。

 

割引発行の趣旨・目的・機能

割引発行は市場の金利調整のために行われる。

日本では、通常、社債の利率が市場利子率よりも低いため、割引発行が一般的である。

 

割引発行の位置づけ

社債の発行の方法・形態には、割引発行も含め、次の3つの種類がある。

  1. 平価発行
  2. 割引発行
  3. 打歩発行

 

割引発行の分類・種類

利付社債

利付社債とは、社債償還期日までの間、決まった時期に利子・利息を受け取ることができる社債をいう。

つまり、利付社債では、社債の額面金額と取得価額の差額分の利益とは別に利益が発生することになる。

社債の応募者利回りが市場の平均金利よりも低いときに、社債の募集を容易にするために行われる。

 

割引債

割引債とは、社債券に利札がなく、利子・利息に相当する金額を社債の額面額から差し引いた金額で発行される社債をいう。

無利子債ともいわれる。

短期割引国債、ワリコー、ワリシンなどがこれにあたる。

 

 

割引発行会計・経理処理

割引発行会計・経理処理方法

1.額面金額

社債勘定(負債)で貸方に記帳する。

2.発行価額(払込金額)

当座預金勘定などで借方に記帳する。

3.額面金額と発行価額との差額

通常、社債割引発行されるが、割引発行をした場合、額面金額と発行価額の差額は、社債発行差金繰延資産)で借方に記帳する。

なお、割引発行は市場の金利調整のために行われるので、社債発行差金前払利息としての性格がある。

4.社債の発行費

社債発行費勘定(繰延資産)で借方に記帳する。

 

割引発行取引と仕訳の具体例・事例(帳簿記入・記帳法)

取引例】
額面総額:100万円
額面:100円
発行価額:90円
社債発行費:15万円
なお、社債の払込金は当座預金社債発行にかかる諸費用は現金とする。

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金
900,000
社債
1,000,000
社債発行差金
100,000
 
 
社債発行費
150,000
現金
150,000

社債の払込金額:1,000,000×90/100=900,000円

 


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