勘定科目全書として勘定科目を体系的に分類し、その取扱い・処理を解説・説明しています。仕訳の方法・仕方、会計ソフト(弥生会計などパソコン会計)など経理実務のわかりやすいマニュアルです。勘定科目内訳明細書の書き方・作成や青色申告など確定申告のための帳簿のつけ方から日商簿記・簿記検定試験(2級・3級)のための便覧として、辞書・辞典・事典代わりにお役立て下さい。

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資本金

資本金とは

資本金勘定の定義・意味

資本金とは、純資産資本)のうち、株主(出資者)による会社設立時や増資時の払込(出資)の金額のうち、会社法で定められた法定資本の額を処理するための勘定科目をいう。

法定資本とは、会社が維持しなければならない元手の部分をいう。

 

ただし、出資するものは現金だけではなく土地建物など現物出資も含まれる

なお、平成18年5月から施行された会社法により、最低資本金制度はなくなった。

 

 

資本金に関する制度会計

資本金に関する会社法の規定

払込資本金の取扱い

会社は株式を発行した場合、払込額の総額を資本金とするのが原則である。

しかし、株主から受けた出資(株主が払い込んだ資本=払込資本)のうち、一部(ただし、1/2を超えない額)は、資本金としないこともできる。

この場合、資本金としなかった額は資本準備金として処理をする。

つまり、次の関係が成り立つ。

払込資本金資本金+資剰余金

 

なお、これらと株主資本との関係は次のとおりである。

株主資本=払込資本金利益剰余金

 

 

資本金財務諸表における表示区分と表示科目

貸借対照表純資産株主資本資本金

 

 

資本金勘定の会計処理

資本金勘定の仕訳(帳簿記入・記帳法)

出資の仕訳
現金出資の仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
現金
3,000,000
資本金
3,000,000

 

現物出資の仕訳(建物を現物出資した)
借方科目 金額 貸方科目 金額
建物
××××
資本金
××××

 

増資の仕訳

増資とは、会社設立後、株式(新株)を発行して資本金を増加することをいう。

新株発行が行われる場合、資本金としての効力が発生する前の払込金を処理するためには、新株式申込証拠金新株式払込金といった勘定を使用する。

仕訳については、次のページを参照。

新株式申込証拠金

 

なお、新株発行には、株主割当、第三者割当、公募の3つの方法がある。

 

減資の仕訳

減資には実質的減資形式的減資とがある。

実際に資産の増減を伴う減資実質的減資、伴わないものが形式的減資で、後者は主に欠損金の填補の際に用いられる。

減資を処理するための勘定科目としては減資差益勘定を用いる。

参照 →増資

実質的減資の仕訳

【例】発行済み株式のうち200株(発行価格@5万円)を@4万円で買入消却し、代金は小切手で支払った。

借方科目 金額 貸方科目 金額
資本金
10,000,000
当座預金
8,000,000
    減資差益
2,000,000

 

形式的減資の仕訳

未処理損失400万円を処理するため、発行済み株式600株(発行価格@5万円。その全額を資本に組み入れている)について、5株を4株に併合する。

※5株を4株に併合するということは、5株のうち1株がなくなるということ。

借方科目 金額 貸方科目 金額
資本金
6,000,000
未処理損失
4,000,000
    減資差益
2,000,000

 

 

資本金勘定の実務

個人事業の場合には元入金(もといれきん)勘定を使用する。

ただし、この場合会社の資本金と異なり、個人事業の元入金では毎年その金額が変わることに注意。

つまり、次のような計算式となる。

年度元入金=今年度元入金+青色申告特別控除前の利益+事業主借事業主貸

 


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