修繕費
修繕費とは
修繕費勘定の定義・意味
修繕費とは、業務用固定資産の維持、修理、改良等のために支出した金額のうち、当該固定資産の通常の維持管理のため、または、災害等によりき損した固定資産につきその原状を回復するために要したと認められる部分の金額をいう(所得税基本通達37-11)。
収益的支出ともいう。
修繕費勘定の範囲・具体例
具体的には、次のようなものがある。
- 建物の壁の塗り替え
- 屋根の修理
- ガラスの入れ替え
- 畳の入れ替え
- 机や椅子の修理
- 給水設備修繕
- 排水設備費用
- 機械・OA機器等の保守費用、定期点検、メンテナンス料
- AV機器などの修理
- 車検費用
- 車修理、点検整備、オイル交換、パンク修理、タイヤ交換、部品交換
修繕費勘定の注意点
資本的支出
修繕費の財務諸表における表示区分と表示科目
損益計算書>経常損益の部>営業損益の部>販売費及び一般管理費>修繕費
修繕費勘定の会計・経理処理
修繕費勘定の仕訳例(帳簿記入・記帳法)
修繕引当金が設定されている場合
収益的支出は、修繕費勘定で処理するが、修繕引当金が設定されている場合には、まず修繕引当金勘定を取り崩し、その残額を修繕費勘定で処理する。
車検の仕訳
【例】
(車検費用の内訳)
基本料金(代車費用含む) 15,000円
自賠責 24,000円
自動車重量税 10,000円
印紙代 1,100円
消費税 750円
自動車重量税と印紙代は租税公課、自賠責は保険料を使用するのが一般。
また、消費税については、修繕費用は課税取引となるが、自動車重量税や印紙代は不課税、自賠責保険は非課税取引となる。
なお、車検時にリサイクル料金を支払ってリサイクル券を発行してもらった場合には、費用勘定ではなくリサイクル預託金など資産勘定に計上しなければならない。
※当該車両を処分するまでリサイクル料金を貸借対照表に計上し続けることになる。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 修繕費 | 15,000 | 現金 | 50,850 |
| 租税公課 | 11,100 | ||
| 保険料 | 24,000 | ||
| 仮払消費税 | 750 |
修繕費の収益・費用→益金・損金変換
必要経費算入の可否
ただし、修理・改修に要した費用をすべて必要経費として処理できるとは限らず、修繕費でも資本的支出に該当する場合には、減価償却費として長期間にわたり少しずつ費用処理していくことになる(減価償却の方法により各年分の必要経費に算入する)。

