［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

原価計算の分類・種類―標準原価計算

標準原価計算とは

標準原価計算の定義・意味・意義

原価計算とは、製造業において、製品の製造原価を計算することをいうが、原価計算の方法は次の２つに大別できる。

1. 実際原価計算
2. 標準原価計算

このうち、標準原価計算とは、実際に発生した原価・消費額（実際原価）ではなく、科学的・統計的調査に基づいてあらかじめ算定された、製品１単位の製造に必要な原価である標準原価によって、製品原価を計算する方法をいう。

標準原価計算の目的・趣旨・機能

１．原価管理

標準原価は予定額なので、実際原価との間とは差額が生じる。

そこで、標準原価と実際原価を比較して差異（この差額を原価差異という）を計算し、その原因を分析することで、原価管理を効果的に行うことができる。

２．製品原価の算定

仕掛品・製品などの棚卸資産価額と売上原価の計算の基礎となる。

３．予算管理

見積財務諸表など予算の作成に、信頼できる基礎データを提供してくれる。

４．記帳と計算の簡略化・迅速化

標準原価を用いることで、実際原価の集計を待つことなく、製品原価を簡単・迅速に計算することができる。