金融市場―市場取引型―長期金融市場―分類―証券市場―分類―機能面―流通市場

流通市場とは

流通市場の定義・意味など

流通市場（りゅうつうしじょう）とは、証券市場のうち、すでに発行された有価証券の売買を通して資金の取引が行われる市場をいう。

流通市場の位置づけ・体系（上位概念等）

証券市場（資本市場）

証券市場はその機能からは発行市場と流通市場とに分類される。

発行市場
流通市場

流通市場の具体例

証券取引所

発行市場は抽象的な市場であるのに対して、流通市場は証券取引所といった具体的な市場である。

参考：発行市場と流通市場って何ですか？ | 日本証券業協会 http://www.jsda.or.jp/manabu/qa/qa_stock13.html

流通市場の目的・役割・意義・機能・作用など

発行市場の前提

発行市場が機能するためには、流通市場により証券の流動性（投下資本の回収手段）が確保されていることが必要になる。

公正な証券価格の形成・公示

流通市場は、市場原則にもとづく公正な証券価格を形成し、公示する役割を担っている。

日経文庫『金融用語辞典』日本経済新聞出版社、1986年、104頁。

株式が市場で売り買いされることによって、「将来その会社がどのくらい成功するか」という情報が、市場での売り買いの価格となって浮き彫りになってくる…
…たくさんの人たちが「ああでもない、こうでもない」と意見をぶつけ合ってつくられた情報、そしてそれを反映した株式などの値段の方が、結局ところは正しい可能性が高い…

美和卓『２０歳からの金融入門』日本経済新聞出版社、2009年、119-121頁。