［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

金融市場―相対取引型―貸出市場―貸出金利―プライムレート

プライムレートとは 【prime lending rate】

プライムレートの定義・意味など

プライムレートとは、民間金融機関の企業に対する貸出金利のうち、東証一部に上場するもっとも信用力の高い一流企業、つまり、リスクの非常に小さな企業に適用されるものをいう。

プライムとは、「優良の」という意味である。

プライムレートの分類・種類

プライムレートは日本では短期貸出についての短期プライムレートと長期貸出についての長期プライムレートがある。

プライムレートの目的・役割・意義・機能・作用など

基準金利

プライムレートは基準金利として他の一般の企業に適用される貸出金利の基準となるもので、いわば最低限度の金利である。

つまり、一般の企業への貸出金利は、プライムレートに企業ごとのリスクプレミアム分の金利を上乗せするというかたちで決定される。

そして、プライムレート自体は、たとえば、長期プライムレートの場合であれば、その時点で市場で売買されている国債の金利（長期国債の利回り）を基準に、それにリスクプレミアム分（もっとも信用力の高い一流企業であっても国に貸し出す場合に比べるとリスクがある）の金利を上乗せするというかたちで決定される。

このように、リスクがほとんどない国に貸し出す場合の金利を基準にしてプライムレートを決め、他は企業ごとに返済されなくなる危険性＝リスクを考え、そのリスクに対する見返りであるリスクプレミアムの分だけ金利を上乗せして高くするというかたちで、金利が決められている。

美和卓 『２０歳からの金融入門』 日本経済新聞出版社、2009年、55頁。

国債の金利 → 一流企業の貸出金利（プライムレート） → 一般企業の貸出金利