[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


現金の残高不一致


現金の残高不一致の会計簿記経理上の取り扱い

会計処理方法

使用する勘定科目・記帳の仕方等

現金残高に不一致がある(現金出納帳帳簿残高と実際の手許現金有高の不一致がある)ときには、その原因(たとえば、記帳漏れ、記入ミス、使用する勘定科目を間違えたなど)を調査し、帳簿残高を実際有高にあわせる。

しかし、その原因がわからない場合は、一時的に現金過不足勘定で処理する。

そして、決算までに原因が判明した場合には、現金過不足勘定から正しい勘定科目へと振り替えるが、判明しない場合には、決算時に雑損失雑損)または雑収入雑益勘定振り替えて処理する(決算整理事項のひとつである現金過不足の整理)。

期中

現金不足(帳簿残高>実際有高)の場合

現金不足の場合は、帳簿残高を実際有高にあわせる必要がある。

したがって、現金不足(帳簿残高>実際有高)の場合は、その不足分を現金勘定貸方に記帳して減少させるとともに、現金過不足勘定借方に記帳する。

現金過剰(帳簿残高<実際有高)の場合

現金過剰の場合は、帳簿残高を実際有高にあわせる必要がある。

したがって、現金過剰(帳簿残高<実際有高)の場合は、その過剰分を現金勘定借方に記帳して増加させるとともに、現金過不足勘定貸方に記帳する。

現金過不足の原因が判明した場合

決算までに現金過不足の原因が判明した場合は、現金過不足勘定から正しい勘定科目へと振り替える。

期末決算時)

現金過不足の整理

決算日になっても現金過不足の原因が判明しない場合には、決算整理事項のひとつとして、現金過不足勘定雑損失雑損)または雑収入雑益勘定振り替える(→現金過不足の整理)。

取引の具体例と仕訳の仕方

期中
現金不足(帳簿残高>実際有高)の場合

取引

実際の現金残高帳簿残高より1,000円不足していた。

仕訳

借方科目
貸方科目
現金過不足 1,000 現金 1,000

現金過剰(帳簿残高<実際有高)の場合

取引

実際の現金残高帳簿残高より1,000円過剰であった。

仕訳

借方科目
貸方科目
現金 1,000 現金過不足 1,000

現金過不足の原因が判明した場合

取引

現金が過剰となっていた原因が判明した。原因は売上の記入漏れであった。

仕訳

借方科目
貸方科目
現金過不足 1,000 売上 1,000

現金の残高不一致の務・法・制上の取り扱い

消費税の課・非課・免・不課(対象外)の区分

不課税取引課税対象外)

現金過不足には対価性がないので、消費税の課税対象外である。



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