[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


未着品売買―③貨物代表証券の転売


貨物代表証券の転売

貨物代表証券の転売の位置づけ・体系(上位概念等)

未着品売買

貨物代表証券の転売は未着品売買の手順のひとつである。

なお、未着品売買の手順は次のとおり。

  1. 貨物代表証券の取得
  2. 商品(未着品)の到着
  3. 貨物代表証券の転売

『日商簿記2級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、42-44項。

貨物代表証券の転売の会計簿記経理上の取り扱い

会計処理方法

収益の認識基準計上時期期間帰属
実現主義

販売基準

未着品売上収益計上時期は、貨物代表証券を転売したときである。

『日商簿記2級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、44項。

使用する勘定科目・記帳の仕方等

貨物代表証券を転売したときは、次の2つの会計処理が必要になる。

収益の計上

現物の商品の到着前に貨物代表証券のままこれを転売したときは、貨物代表証券で示されている商品を販売したことになるので、未着品売上勘定貸方に記帳して売上として収益計上する。

売上原価の計上

売上原価仕入勘定で算定するため、転売した貨物代表証券額(商品原価)を未着品勘定資産)から仕入勘定費用)に振り替える(手許商品区分法その都度法)。

未着品売買会計処理の方法としては、手許商品区分法のほか対照勘定法もあるが、簿記検定試験2級では主に手許商品区分法が出題される。

取引の具体例と仕訳の仕方

取引

商品10万円の貨物引換証を12万円で転売し、代とした。なお、これに伴う売上原価仕入勘定振り替える(その都度法)。

仕訳

借方科目
貸方科目
売掛金 12万 未着品売上 10万
仕入 10万 未着品 10万




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  2. 未着品売買―①貨物代表証券の取得
  3. 未着品売買―①貨物代表証券の取得―貨物代表証券
  4. 未着品売買―②商品の到着
  5. 未着品売買―③貨物代表証券の転売

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