[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


特殊商品売買―収益の認識基準―割賦販売―割賦基準―現金回収基準(回収基準)


現金回収基準とは

現金回収基準の定義・意味など

現金回収基準(げんきんかいしゅうきじゅん)とは、割賦基準のうち、割賦入金の日をもって売上収益実現の日とする基準をいう。

企業会計原則
〔注6〕実現主義の適用について(損益計算書原則三のB)
 委託販売試用販売予約販売割賦販売等特殊な販売契約による売上収益の実現の基準は、次によるものとする。

(4)割賦販売
…。
しかし、割賦販売は通常の販売と異なり、その代回収の期間が長期にわたり、かつ、分割払であることから代回収上の危険率が高いので、貸倒引当金及び代回収費、アフター・サービス費等の引当金の計上について特別の配慮を要するが、その算定に当っては、不確実性と煩雑さとを伴う場合が多い。従って、収益の認識を慎重に行うため販売基準に代えて、割賦金の回収期限の到来の日又は入金の日をもって売上収益実現の日とすることも認められる。

回収期限到来基準の別名・別称・通称など

回収基準

回収期限到来基準回収基準ともいう。

回収期限到来基準の位置づけ・体系(上位概念等)

割賦基準

特殊商品売買の場合には、一般商品売買の場合以上に、実現主義の考え方が強く要請される。

特に割賦販売では収益がいつ実現するとみるか、は重要な問題である。

そこで、企業会計原則注解では、原則として販売基準によるものとするが、例外的に割賦基準によることも認めている。

この割賦販売の収益認識基準のひとつとしての割賦基準は次の2つに大別される。

  1. 回収期限到来基準支払期限到来基準
  2. 現金回収基準(回収基準)

日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、38頁。

なお、現金回収基準のほうがより厳格に実現主義を貫いたものであるといえる。

現金回収基準の目的・役割・意義・機能・作用など

現金回収基準は、割賦販売契約で支払期限が定められていても、期限前や期限に遅れて支払われる場合があることを考慮したものである。

日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、38頁。



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