[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―機能―①価値尺度手段


価値尺度とは

価値尺度の定義・意味・意義

価値尺度とは、貨幣の機能の一つで、商品サービス)の交換価値を測定するための基準となる機能をいう。

すなわち、貨幣は、価格という単位として、商品価値の共通の基準(モノサシ)となる。

価値尺度の位置づけ・体系

貨幣の機能

貨幣には、次の3つの機能があるとされる。

基本的機能 価値尺度手段 商品の価値を測定する基準となる機能
交換手段 商品の交換を仲立ち・媒介する機能
派生的機能 価値貯蔵手段 富を蓄える機能

そして、これに貨幣の派生的機能として、交換手段と区別された支払手段決済手段)や世界貨幣の機能があるとする場合などもある。

『理解しやすい政治・経済』 文英堂、179頁。

価値尺度の趣旨・目的・役割・機能

貨幣の価値尺度の機能は、貨幣の他の機能の前提となる機能である。

この機能は、いわば定性的なものを定量化・数値化するという意味で、「見える化」のはたらきの一種ともいえよう。

このように定性的なものが、貨幣という共通の基準により、「数値化」「見える化」されることで、はじめて市場経済が成立する。



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