［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

原価計算の分類・種類―実際原価計算―総合原価計算―分類・種類②―単純総合原価計算

単純総合原価計算とは 【single process costing】

単純総合原価計算の定義・意味・意義

総合原価計算とは、同じ規格品を大量に生産する大量生産形態に適用される原価計算方法をいうが、総合原価計算は、いかなる製品を生産するかの観点から、次の３つに分類することができる。

1. 単純総合原価計算
2. 等級別総合原価計算
3. 組別総合原価計算

このうち、単純総合原価計算とは、１種類の製品を大量生産する場合の総合原価計算をいう。

なお、総合原価計算には、製品を工程別に生産するか否かの観点からの分類もある。

これについては、次のページを参照。

総合原価計算の分類・種類

単純総合原価計算の具体例

単純総合原価計算が適用される業種として代表的なものには、菓子、鉄、セメントなどの製造業である。

単純総合原価計算の分類・種類

製品を工程別に生産するか否かの観点からの分類を組み合わせることで、単純総合原価計算は、次の２つに分類される。

1. 単一工程単純総合原価計算
2. 工程別単純総合原価計算

なお、単一工程単純総合原価計算は純粋総合原価計算、工程別単純総合原価計算のうち加工費だけを工程別に計算したものを加工費工程別総合原価計算と呼ぶ。

単純総合原価計算の流れ（製品の原価の算定・算出・計算方法）

単純総合原価計算は、総合原価計算のなかでもっとも単純な原価計算である。

一定期間に製造した製品にかかった製造原価を集計し、それを生産数量で割って、１単位あたりの製品の原価を計算する。

計算式は次のとおりである。

完成品原価＝当月製造費用＋月初仕掛品－月末仕掛品
単位原価＝完成品原価÷完成品数量