［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

原価計算の分類・種類―標準原価計算―原価管理―原価差異

原価差異とは 【cost variances】

原価差異の定義・意味・意義

製品１単位の製造に必要な原材料、労働力などの費用を貨幣価値で表したものを原価というが、原価は実際原価と標準原価とに分類できる。

このうち、標準原価とは、科学的・統計的調査に基づいてあらかじめ算定された製品１単位の製造に必要な原価であるが、これはあくまで予定額なので、実際に発生した原価・消費額である実際原価との間には差額が生じる。

この差額を原価差異という。

原価差異の算定・算出・計算方法（原価差異の出し方）

原価差異を計算する場合、比較する原価は、標準原価と実際原価の両者とも当月投入量に対する原価を用いる。

原価差異＝当月投入量に対する標準原価－当月投入量に対する実際原価

原価差異の目的・趣旨・機能

原価管理

原価差異を計算し、その原因を分析することで、原価管理のうえで有益な情報となる。

次のページを参照

原価計算の分類・種類―標準原価計算

原価差異の分類・種類

原価差異は次の３つに大別される。

• 直接材料費差異
• 直接労務費差異
• 製造間接費差異

原価差異＝ 直接材料費差異＋直接労務費差異＋製造間接費差異

直接材料費差異＝標準直接材料費－実際直接材料費
直接労務費差異＝標準直接労務費－実際直接労務費
製造間接費差異＝製造間接費標準配賦額－製造間接費実際発生額