［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

原価計算

原価計算とは

原価計算の定義・意味・意義

原価計算とは、製造業において、製品の製造原価を計算することをいう。

工業簿記は、この原価計算のデータに基づき、製造活動が記録・記帳される。

また、原価計算は、工業簿記に記録・記帳されたデータを使用して計算をする。

なお、原価計算では、製品の製造原価の情報を早く得るために、財務会計の期間とは別に、通常１ヶ月を単位として計算を行うが、この期間のことを原価計算期間という。

原価計算の目的・趣旨・機能

原価計算の主な目的は次の３つである。

1. 会社外部の債権者、株主、投資家に情報を提供…財務諸表を作成するための必要資料を提供すること
2. 会社内部の経営者に情報を提供①…利益を確保できる販売価格を決定するための必要資料を提供すること
3. 会社内部の経営者に情報を提供②…コスト削減のための必要資料を提供すること

つまり、原価計算は、財務会計上、正しい利益を計算して、これを対外的に報告するためばかりでなく、管理会計上、経営計画等を立てるためにも重要な機能を担っている。

原価計算の分類・種類

原価計算は、次の２つに大別できる。

1. 実際原価計算
2. 標準原価計算

原価計算の手続き

実際原価計算

実際原価計算における原価計算の手続きは、大きく次の３段階に分かれる。

1. 費目別計算…材料費・労務費・経費（工業簿記）に分類し、消費額を算出する手続き
2. 部門別計算…原価の発生部門に集計する手続き
3. 製品別計算…一定の種類の製品に集計して、製品の単位あたりの製造原価を計算する手続き

原価計算の制度上の取扱い

原価計算基準

原価計算は、原価計算基準によるものとされている。