原因関係
原因関係とは
原因関係の定義・意味・意義
手形の振出人と受取人との間には、手形関係とは別に、たとえば、売買代金の支払のためというように、手形振出しの原因となる法律関係がある。
このように、手形授受の原因となる実質的な法律関係を原因関係という。
なお、手形は、この原因関係の有無により、商業手形と融通手形(金融手形)に大別される。
原因関係と関係・関連する概念
手形関係
売買代金の支払い(→原因関係)のために手形を振り出す(→手形関係)というように、原因関係と手形関係とは、経済的には目的と手段の関係に立つ。
しかし、法律的には手形は無因証券として、両者は分離されている。
したがって、手形上の権利は原因関係から独立した抽象的・無因的な権利として、証券の文言どおりの効力をもち(→文言証券性)、その行使に対して債務者が対抗できる手形抗弁は制限されている。
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