貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)
貨幣とは
貨幣の定義・意味など
貨幣(かへい)とは、市場経済において商品を交換する媒介物であり、次の3つの機能をもったものとして定義される。
次の「貨幣の機能」で詳述。
貨幣の目的・役割・意義・機能・作用など
上述のように、貨幣には、次の3つの機能がある。
基本的機能 | 価値尺度手段 | 商品の価値を測定する基準となる機能 |
交換手段 | 商品の交換を仲立ち・媒介する機能 | |
派生的機能 | 価値貯蔵手段 | 経済的価値・富を蓄える機能 |
なお、これに、貨幣の派生的機能として、支払手段と世界貨幣を加えて、全部で5つの機能があるとする場合などもある。
これらの機能をすべて持ち合わせているのは金だけである。
紀元前4千年、すなわち、今から6千年以上前、メソポタミアの地に世界最古の都市であるテル・ブラクが誕生した。
その原動力となったものが「お金」であった。
この古代都市には現代社会を生み出した経済システム(市場経済・資本主義)の原型があった。
お金は人間の脳そのものを変え、現代文明を築く原動力となった、と言う。
お金により人間が手に入れたのは、都市であり、職業であり(価値尺度手段+交換手段→市場経済)、そして、未来を紡ぐ力(価値貯蔵手段→資本主義)であったと言う。
NHKスペシャル ヒューマン なぜ人間になれたのか(4)そしてお金が生まれた 2012年2月26日放送
1.価値尺度手段
価値尺度とは、貨幣が商品(財・サービス)の交換価値を測定するための基準となる機能をいう。
2.交換手段
交換手段とは、貨幣が商品(財・サービス)の交換を仲立ち・媒介する機能をいう。
3.価値貯蔵手段
貨幣の分類・種類
邦貨
本来、貨幣は、金貨のような額面価値と素材価値が一致する本位貨幣を意味した。
また、日本の法令上では、貨幣は補助貨幣としての硬貨を指す。
ただし、経済学上、広義の貨幣は、次のように分類できる(例)。
貨幣 | 現金通貨 | 紙幣※ | 政府紙幣 | M1 | M2 | M2+CD |
日本銀行券(中央銀行券) | ||||||
補助貨幣 | 硬貨 | |||||
預金通貨 | 要求払い預金 | 普通預金、当座預金、通知預金など | ||||
準通貨 | 定期性預金 | 定期預金、定期積金 | ||||
CD | 譲渡性預金 |
※日本で、実際に流通している紙幣は、日本銀行券だけである。
外貨
貨幣の類似概念
同義概念・同義語
通貨
通貨とは、経済学では(狭義では)、一定の制度のもとに流通する貨幣をいう。
しかし、現在、貨幣と通貨は、一般的にはほとんど区別なく使用されている。
つまり、通貨は広義では貨幣と同義。
三省堂 『スーパー大辞林』、小学館 『日本国語大辞典』など
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貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)
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貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―機能―②交換手段(流通手段)
貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―機能―③価値貯蔵手段
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貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―機能―④支払手段(決済手段)―決済
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貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―機能―④支払手段(決済手段)―決済―具体例―為替―振替
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貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―分類―邦貨―現金通貨
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貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―指標―②通貨残高(マネーストック)(通貨供給量・マネーサプライ)―管理―金融政策と財政政策
貨幣・通貨(お金・カネ・マネー)―指標―②通貨残高(マネーストック)(通貨供給量・マネーサプライ)―問題点・課題―マネー経済
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