製造原価の形態別分類―労務費
労務費とは
労務費の定義・意味
労務費とは、製造のために消費される費用である製造費用のうち、労働力の消費によって発生する原価をいう。
労務費の位置づけ
製造費用には、他に材料費、経費(工業簿記)があるが、これらは一定の原価計算を通じて製造原価となる。
なお、製造費用の内訳である材料費、労務費、経費(工業簿記)は、原価要素とも呼ばれている。
労務費の分類・種類
労務費の分類には、次の2種類がある。
- 形態別分類
- 製品との関連における分類
1.形態別分類
形態別分類とは、科目ごとに分類することをいう。
労務費となる科目としては、具体的には、次のようなものがある。
2.製品との関連における分類
製品との関連における分類とは、特定の製品の原価として直接認識できるか否かによって分類することをいう。
原価計算上、労務費は、次の2つに分類される。
- 直接労務費
- 間接労務費
直接労務費
直接労務費とは、特定の製品の原価として直接認識できる労務費をいう。
例えば、特定の製品を組み立てる工員の工賃などである。
間接労務費
間接労務費とは、特定の製品の原価として直接認識できない労務費をいう。
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