［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

国際収支―経常収支―所得収支

所得収支とは

所得収支の定義・意味・意義

所得収支とは、国際収支の内訳のひとつとして、居住者と非居住者（外国人）との間の所得、すなわち雇用者報酬（労働による所得）と投資収益（投資による所得）の収支をいう。

所得収支の構成内容・内訳

所得収支は次の項目から構成されている。

• 雇用者報酬
• 投資収益
  • 直接投資収益
  • 証券投資収益
  • その他投資収益

上記のうち、主な項目は直接投資収益と証券投資収益で、２０１１年では、両者で所得収支の９５％を占めている。

所得収支の位置づけ・体系（上位概念）

経常収支

所得収支は経常収支に位置づけられる。

国際収支は経常収支も含めて次の３つに大別され、さらに細分化されている。

1. 経常収支
   1. 貿易・サービス収支
      1. 貿易収支
      2. サービス収支
   2. 所得収支
   3. 経常移転収支
2. 資本収支
   1. 投資収支
      1. 直接投資
      2. 証券投資
      3. その他の投資
   2. その他資本収支
3. 外貨準備増減

所得収支の経緯・沿革・歴史など

１９９６年（平成８年）から新統計方式に移行し、それまでの貿易外収支が廃止されて、新たにサービス収支と所得収支が設けられた。

旧統計ではサービス収支は所得収支とあわせて貿易外収支と呼ばれていた。

統計

国際収支統計（国際収支表）