財政政策―経済安定化―インフレ対策
インフレ対策
インフレ対策の具体例
インフレは経済全体の需要(消費と投資)が供給に比べて多い状態が続くので起こる。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、26、45項。
したがって、インフレ対策としては需要を減らし、供給を増やす必要がある。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、45-46項。
需要の減少
財政健全化
財政健全化により需要を減らすことができる。財政健全化は需要を抑制する政策=インフレ対策である。
政府自身が需要(消費と投資)を減らし、また、増税をして財政を健全化すれば、経済全体の需要を減らすことができるからである。
参考:中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、46項。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、46項。
政府の需要の減少
政府自身の需要(消費と投資)を減らすことで経済全体の需要を減らすことができる。
公務員など公共部門で働く人の数を減らすこともその1つである。要するに「小さな政府」にするということである。
参考:中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、46項。
民間の需要の減少
政府は増税することで、民間の消費と投資を減らすことができる。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、46項。
供給の増加
インフレは供給不足の状態なので、供給力を増やす政策もインフレ対策となる。つまり、企業の生産性を向上させ、競争力を強化する。
具体的には次のような政策がある。
- 規制緩和
- 自由化
- 民営化
-
労働市場の流動化
- グローバリゼーション
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、46-47、53項。
インフレ対策の理論的根拠
新自由主義
上記のようなインフレ対策が実施された例が過去にある。
特にサッチャー政権時のイギリスやレーガン政権時のアメリカは規制緩和、自由化、民営化、グローバル化を推し進め、金融を引き締め、小さな政府を目指した。
こうした政策が基づいているイデオロギーは新自由主義である。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、50-51項。
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