インフレーション(インフレ)
インフレーションとは 【inflation】
インフレーションの定義・意味など
インフレーションとは、個々の財(モノ)の価格上昇にとどまらず、一般的な(モノ全体の)物価が継続的に上昇する(裏を返すと、貨幣の価値が継続的に下落する)ことをいう。
参考:三省堂 『スーパー大辞林』。村尾 英俊 『「なぜ?」がわかる政治・経済』 学研教育出版、2015年、407項。中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、28-31項。
インフレーションの別名・別称・通称など
インフレ
略してインフレともいう。
インフレの意義・役割・作用
経済成長
インフレとは物価が継続的に上昇する現象をいうが、裏を返すと、貨幣の価値が継続的に下落するということである。
インフレとは、持っているおカネの価値が下がっていく現象なのである。
おカネの価値が下がっていくならば、人々はカネよりもモノを欲しがるようになる。
また、借りたときより返すときの方が貨幣価値が下がるならば、カネは借りた方が得だというわけで、消費者はローンを組んで住宅や自動車を購入し、企業は銀行からの融資を受けて事業を拡大する。
こうして消費や投資がさらに拡大し、この需要の拡大に合わせて供給も拡大する。
これが経済成長というものであり、したがって、経済成長は基本的にインフレを前提としていると言ってもよい。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、30-31項。
金利の上昇
インフレになると、金利も上昇する。
たとえば、1年間で10%のインフレが起こっているとした場合、金利が5%であれば、大部分の人は、お金を銀行に預けずに欲しいモノを今買うことを選択する。
そのため、このようなことが起こらないようにするには、金利が10%になるしかない。
したがって、金利はモノの値段が上がるスピードであるインフレと同じになるようにできているといえる。
美和卓 『20歳からの金融入門』 日本経済新聞出版社、2009年、42-43頁。
インフレーションの原因・理由・要因
インフレーションが発生する原因については、次のページを参照。
インフレーションの分類・種類
インフレの原因による分類
インフレの速度による分類
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