金融
金融とは 【finance】
金融の定義・意味など
金融(きんゆう)とは、資金が余っているところ(家計など)から資金が不足しているところ(企業など)へ資金の融通を図ること、つまり、資金の貸借をいう。
その原初的なかたちは、友人間のお金の貸し借りである。
金融の目的・役割・意義・機能・作用など
貯蓄を効率的に投資へ回すための仕組み
消費や投資などの経済活動は、お金が国民経済の経済主体のあいだを血液のように循環することで、はじめて円滑に行われる。
「カネは天下のまわりもの」ということばがある。
金融は、この資金循環のために必要なしくみ・メカニズムである。
国民経済は、家計、企業、政府という3つの経済主体で成り立つ。
そして、市場では取引が行われ、財(モノ)とサービスといった商品の対価としてお金が流通する。
たとえば、家計は、商品の対価としてお金を支払う(消費)。
そして、残りを預金や株式・債券(国債・社債等)などの金融商品の購入などにあてる(貯蓄)。
この家計が貯蓄したお金は、金融のしくみにより(具体的には金融機関などを通じて)、お金を必要とする企業などに貸付・出資される。
つまり、金融は、貯蓄を効率的に投資へ回すための仕組みといえる※。
※平凡社 『世界大百科事典』
『20歳からの金融入門』では、この金融の一番基本的な役割
について次のようにわかりやすく説明している。
お金は、大金持ちの手元で遊んでいても、何の役目も果たさなければ何のはたらきもせず、無駄になるだけです。しかし、お金は持っていないけれども、お金さえあれば何かを作り出せる能力のある人に一時的にお金を貸してあげるだけで、貸した人も借りた人も両方幸せになれる、という魔法のようなことが実現するのです。
美和卓 『20歳からの金融入門』 日本経済新聞出版社、2009年、29頁。
為替
金融には為替という重要な機能もある。
金融の分類・種類
金融には、次の2つの側面があることになる。
金融と関係する概念
金融市場
金融機関
金融の仕組み(しくみ)
金利(利子・利息・利率)
金利(利子・利息・利率)というしくみにより、はじめてお金(資金)の貸借=金融のシステムは作動する。
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