［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

簿記の分類２―工業簿記

工業簿記とは

工業簿記の定義・意味・意義

簿記とは、仕訳という技術を使って、会社の経営活動（簿記上の取引）を会計帳簿に記入する手続きをいうが、簿記を経済活動の種類による分類すると、一般的に簿記は、商業簿記と工業簿記に区分される。

このうち、工業簿記とは、製造業を営む企業において、外部から材料・労働力・サービスを購入し（購買活動）、製品を製造し（製造活動）、これを外部に対して販売する（販売活動）という一連の外部活動を記帳することをいう。

購入と販売に関する活動は、企業と外部の間で行われる活動なので外部活動と呼ばれ、製造に関する活動は企業の内部で行われるので内部活動と呼ばれる。

工業簿記の特色・特徴

工業簿記の特徴は、製品を製造する内部活動についても記帳するということである。

商業簿記と工業簿記との違い

工業簿記では、製品を製造する（製造活動）という内部活動があるのに対し、商業簿記では内部の製造活動がなく、外部活動のみを記帳する。

換言すると、工業簿記は、商業簿記に内部活動の記帳を加えたものということになる。