市場経済―市場―競争の形態による分類―不完全競争市場―特徴①―価格の下方硬直性―寡占価格
寡占価格とは
寡占価格の定義・意味・意義
寡占価格とは、寡占市場においてカルテル(価格協定)によって成立する財(モノ)やサービスの価格をいう。
寡占価格の決定の仕組み(しくみ・メカニズム)
価格の下方硬直性
価格は市場で需要と供給の法則により変動・決定するのが原則である。
そして、市場経済では、需要量と供給量が一致する価格(=均衡価格)になったとき、需要量より供給量が多かったり(モノが余る)、逆に需要量より供給量が少なかったりする(モノが不足する)事態を解消できる(→資源の最適配分)。
この市場のはたらきを市場メカニズム(市場機構 あるいは価格の自動調節機能とも)という。
しかし、市場経済においては、この市場メカニズムが作用せずに問題が生じる場合がある。
これを市場の失敗という。
すなわち、供給者が少数の寡占市場では不完全競争しか行われないため市場メカニズムが働かず、超過供給の状態にあってもカルテル(価格協定)によって価格が下がりにくくなる。
こうして決定される価格が寡占価格である。
寡占価格の位置づけ・体系
寡占価格も含め、価格は次のように分類できる。
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