市場経済―本質―価格
価格とは
価格の定義・意味・意義
価格とは、財(モノ)やサービスの価値を定量的な数字=貨幣単位(金額)であらわしたものをいう。
つまり、財やサービスを貨幣と交換する=財やサービスを売買するときの金額、つまり値段である。
なお、市場に貨幣が登場して、物々交換ではなく、貨幣と商品の交換が行われるようになると、市場経済が成立する(後述)。
価格の決定の仕組み(しくみ・メカニズム)
原則―需要と供給の法則
この市場のはたらきを市場メカニズム(市場機構 あるいは価格の自動調節機能とも)といい、こうして決定される価格を市場価格または均衡価格という。
なお、市場経済において、市場メカニズムが作用せずに問題が生じることを市場の失敗という。
次に述べる「価格の下方硬直性」の問題もそのひとつである。
例外―価格の下方硬直性
寡占市場や独占市場といった不完全競争市場では自由な競争が行われないため市場メカニズムが働かず、超過供給の状態にあっても価格が下がりにくくなる。
これを価格の下方硬直性という。
独占市場や寡占市場において成立する価格を市場価格(均衡価格)に対して独占価格・寡占価格・管理価格という。
価格の分類・種類
原則
市場価格・均衡価格
例外
独占価格
寡占価格
管理価格
価格の趣旨・目的・役割・機能
価格の自動調節機能による資源の最適配分
市場経済においては、価格の自動調節機能により資源の最適配分(財・サービスの適正な配分)が実現されると考えられている。
価格の位置づけ・体系
市場経済の成立
市場に貨幣が登場すると、人々の間では交換が加速して多くの人間同士が市場を通じてより深く結びつくことができるようになり、社会経済が効率的・爆発的に発展する。
つまり、市場経済が成立するには、市場のほか、その前提として貨幣が必要である。次のページも参照。
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