市場経済―市場―競争の形態による分類―不完全競争市場―分類―独占市場
独占市場とは
独占市場の定義・意味・意義
独占市場とは、売り手または買い手が1人のため競争が行われていない市場=不完全競争市場をいう。
ただし、通常は売り手が1人(1社)の市場を指してこう呼ぶ。
独占市場の位置づけ・体系
独占市場は不完全競争市場の一つである。
不完全競争市場は独占市場も含め、次の3つの種類に分類される。
独占市場の特色・特徴
独占市場では①独占価格の形成による価格の下方硬直化が起こり、需要と供給の法則が働かない(価格に応じて供給量を調整しない)ので、②非価格競争が行われる。
なお、こうした現象は市場の失敗の一つとされている。
独占市場の経緯・沿革・歴史など
完全競争市場から寡占市場など不完全競争市場へ
市場経済は18世紀においては完全競争市場の理想に近づいていた。
しかし、自由競争は19世紀には資本の集積と集中をもたらし、大資本(大企業)を発生させた。
これにより、19世紀後半には自由競争に勝ち残った少数の大資本(大企業)により支配される不完全競争市場(独占市場・複占市場・寡占市場)が成立することになった。
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