英米式決算法
英米式決算法とは
英米式決算法の定義・意味・意義
英米式決算法とは、帳簿決算の方法の一つで、
①費用・収益の諸勘定の残高は損益勘定に振り替え、
②資産・負債・資本の諸勘定の残高は「次期繰越」と記入して
締め切る方法をいう。
この場合、
①費用・収益の諸勘定の残高と損益勘定を締め切るときには、決算振替仕訳を行い、
②資産・負債・資本の諸勘定を締め切った後には、繰越試算表を作成する。
英米式決算法の位置づけ・体系(上位概念)
帳簿決算
企業等の財政状態と経営成績を明らかにするために各勘定を適正な残高とする決算整理仕訳を行ったあとに、総勘定元帳の各勘定を締め切ることを帳簿決算という。
この帳簿決算には次の2つの方法がある。
- 英米式決算法
- 大陸式決算法
英米式決算法の特色・特徴
英米式決算法では、資産・負債・資本の諸勘定を締め切る際に、仕訳を行わないで繰越記入をすることが特色である。
ただし、この手続きだけでは貸借一致の確認ができないため、別途繰越試算表を作成して、これを検証することになる。
簡易なため実務上、大陸式決算法よりよく用いられている。
英米式決算法の手続き・手順
英米式決算法では、次のような手続きの流れで帳簿決算を行うことになる。
1.費用・収益の諸勘定の締切り(損益振替) | ⇒ | 決算振替仕訳 |
↓ | ||
2.損益勘定の締切り(資本振替) | ⇒ | 決算振替仕訳 |
↓ | ||
3.資産・負債・資本の諸勘定の締切り | ⇒ | 繰越記入 |
↓ | ||
4.繰越試算表の作成 | ⇒ | 貸借一致の検証 |
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