NPV(正味現在価値)
NPVとは 【Net Present Value】
NPVの定義・意味
NPVとは、資産等が生み出す将来の一定時点のキャッシュフロー(現金)の価値を、複利の計算方法により、現在の価値に直した額をいう。
NPV は、Net Present Value の略で、日本語では、正味現在価値と訳されている。
NPVの趣旨・目的・機能
キャッシュフロー(現金)は時間とともに増える(利子がつく)ため、こうした時間的価値を排除することで、たとえば、投資に対する純粋な収益を把握できる。
つまり、NPVが元本(コスト 初期投資額)より大きければ、その投資はすべきということになる。
また、新会計基準(会計ビッグバン)では、NPVによる債権評価(貸倒引当金の設定)も導入されている。
NPVの計算方法
NPVは、毎年のキャッシュフロー(現金)の現在価値の総和として計算される。
たとえば、毎年10万円の配当があり、3年後に10万円の配当と100万円の元本が得られるという事例では、割引率3%でNPVを計算した場合、次のとおりとなる。
NPV=10/(1+0.03)+10/(1+0.03)2+110/(1+0.03)3
なお、エクセルには、NPV関数があり、簡単にNPVを計算することができる。
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