[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


貸借対照表原則―評価


評価とは 【valuation

評価の定義・意味など

評価(ひょうか)とは、資産負債資本収益費用の各項目の価値を銭で表すことをいう。

参考:日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、147-148頁。

評価の適用対象

資産負債

日本経済新聞社『会計用語辞典』では、通常は評価といえば資産の評価をさすとしている。

日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、148頁。

ただし、会計処理についてあたっては、たとえば社債など負債の評価についても問題になる(「金融商品に関する会計基準」(企業会計基準第10号)第26項。その他、組織変更の際の資産負債評価替えを禁止した会社計算規則7条の規定など)。

社債の評価については次のページなどを参照。

社債―決算整理事項―①社債の評価替え

評価と関係する概念

評価から派生する概念
評価基準

取得原価主義

貸借対照表決算時点の財政状態を明らかにするために作成される。

そこで、資産負債をどのように評価すべきかが問題となる(→資産の評価基準負債の評価基準)。

この点、会計上は、原則として取得原価主義が採用されている。

企業会計原則
第三 貸借対照表原則
(資産貸借対照表価額)
 貸借対照表に記載する資産の価額は、原則として、当該資産取得原価を基礎として計上しなければならない。

会社計算規則
資産の評価)
第五条  資産については、この省令又は法以外の法令に別段の定めがある場合を除き、会計帳簿にその取得価額を付さなければならない。
負債の評価)
第六条  負債については、この省令又は法以外の法令に別段の定めがある場合を除き、会計帳簿に債務額を付さなければならない。

評価替え

時価主義低価主義

しかし、たとえば、不動産や金融商品などでは、価格変動が大きく、帳簿価額(簿価。帳簿上の価格)=取得原価時価が大きく異なる場合がある。

そこで、例外的に、時価主義低価主義低価法)などが採用されて評価替えが行われる場合もある。

参考:日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、148頁。



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  1. 貸借対照表原則
  2. 貸借対照表原則―貸借対照表完全性の原則
  3. 貸借対照表原則―流動と固定の区別基準
  4. 貸借対照表原則―流動と固定の区別基準―正常営業循環基準(営業循環基準)
  5. 貸借対照表原則―流動と固定の区別基準―1年基準(ワン・イヤー・ルール)
  6. 貸借対照表原則―評価
  7. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準
  8. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―取得原価(取得価額・原価)
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  10. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―取得原価―取得原価主義(原価主義)
  11. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―取得原価―取得原価主義―有形固定資産の場合―取得価額の決定方法
  12. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―取得原価―取得原価主義会計(簿価会計・簿価主義会計)
  13. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―時価
  14. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―時価―時価主義
  15. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―時価―時価主義―時価主義会計
  16. 貸借対照表原則―評価―資産の評価基準―時価―時価主義―時価会計
  17. 貸借対照表原則―評価替え

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