企業会計原則―一般原則―継続性の原則
継続性の原則とは 【consistency principle】
継続性の原則の定義・意味など
継続性の原則(けいぞくせいのげんそく)とは、企業会計原則の一般原則の第五原則として規定されているもので、企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない、という原則をいう。
企業会計原則
第一 一般原則
…
五 企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない。
継続性の原則の目的・役割・意義・機能・作用など
一つの会計事実について二つ以上の会計処理の原則又は手続の選択適用が認められている場合
、企業が選択した会計処理の原則及び手続を毎期継続して適用しないときは、同一の会計事実について異なる利益額が算出されることになり、財務諸表の期間比較を困難ならしめ、この結果、企業の財務内容に関する利害関係者の判断を誤らしめることになる。
そこで、いったん採用した会計処理の原則又は手続は、正当な理由により変更を行う場合を除き、財務諸表を作成する各時期を通じて継続して適用しなければならない
もの(=継続性の原則)とされている。
なお、正当な理由によって、会計処理の原則又は手続に重要な変更を加えたときは、これを当該財務諸表に注記しなければならない。
企業会計原則注解 〔注3〕継続性の原則について
継続性の原則の位置づけ・体系(上位概念等)
企業会計原則の一般原則
継続性の原則は、企業会計原則の第1章で、企業会計の基本ルールとして規定されている一般原則のひとつである。
企業会計原則の一般原則は次の7つの原則からなる。
なお、企業会計原則注解1で、一般原則ではないが、それに準ずる原則として、さらに「重要性の原則」があげられている。
継続性の原則の前提・背景
経理自由の原則
企業会計では、継続性の原則の前提ないしは背景として、経理自由の原則が根底にある。
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