投資信託の選び方の基礎・基本―定量評価―過去の運用実績からパフォーマンスを検証する
過去の運用実績から個々の投信のパフォーマンス(リスクとリターン)を比較検証する
はじめに
投資信託の選び方・選びのポイントには、次の3つがある。
このページでは、上記のうち、「パフォーマンス(リスクとリターン)の高い投信を選ぶ」―「1.過去のパフォーマンスの定量評価」について、まとめている。
つまり、過去の運用実績から各種指標を用いて個々の投信のパフォーマンス(リスクとリターン)を比較検証していくわけであるが、そのポイントとなるのは、次の3点である。
- 過去のパフォーマンスを表わす指標
- 比較検証期間
- 情報源(ツール)
1.過去のパフォーマンスを表わす指標
各投資信託の過去の運用実績から、そのパフォーマンス(リスクとリターン)を「見える化」「数値化」するには、そのための指標が必要である。
投信では、それぞれ次のような指標が使用されている。
リスクの指標
標準偏差
標準偏差とは、株式、投資信託などの金融商品のリスクを表す指標である。
この数値が大きいほど、その金融商品はリスクが大きいということを意味する。
リターンの指標
騰落率
騰落率とは、投資信託において、基準価額の変動を知るための指標をいう。
シャープレシオ
騰落率より、より専門的な指標としてシャープレシオというものがある。
シャープレシオとは、リスクに見合ったリターンを得ているか、つまり、ファンドが効率的に運用されているか(ファインドの運用成績)を表わす指標である。
この数値が大きいほど、その金融商品は効率よく運用されていること(効率性が高い)を示している。
2.比較検証期間
比較検証する期間が長いほど正確となる。
3.情報源(ツール)
実際問題として、過去の多くの投信の運用実績からパフォーマンスを検証するには、データを一元的に確認できる情報源(ツール)が必須となる。
これには、投資信託評価会社がホームページで公開している情報を利用すると便利である。
詳細については、次のページを参照。
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