公社債投資信託―日本債券ファンド(国内債券ファンド)―選び方のポイント
はじめに
このページでは、日本債券ファンドの選び方のポイントについてまとめている。
投資信託一般の選び方については、次のページを参照。
1 資産配分
資産運用で分散投資をする場合、安定的な運用を望むのであれば、一般的には、日本債券ファンドの比率を高めればよいものとされている。
2 検索条件
純資産総額(ないしは純資産)
一般に、純資産総額が多いファンドほど、その運用は安定的になる。
ただし、日本債券ファンドは、外国株式ファンドと同様、その本数は比較的少ない。
そのため、日本株式ファンドよりは、その基準は低めでよい。
3 個々の投信を比較検証する
3-1 低コストの投信を選ぶ
公社債投資信託は株式投資信託ほどリターンに差が出ないため、コストが重要な要素となる。
したがって、投資信託の販売手数料や信託報酬などのコストが安いものを選ぶ。
販売手数料は無料のものもある。
3-2 パフォーマンス(リスクとリターン)の高い投信を選ぶ
過去の定量評価
過去の実績から、低コストのファンドの中から、リターン(騰落率など)の高いものを選択する。
将来の定性評価
交付目論見書と運用報告書から、さらに次の2つのリスクを確認して、購入する投信を絞り込む。
信用リスク―ファンドの中身を確認する
国内債券と一口で言っても、その内容は、国債、地方債、社債(事業債)と多様である。
一般に債券の発行者にデフォルト(債務不履行)が生じた場合、または予想される場合には、当該債券の価格は大幅に下落する。
したがって、ファンドの組入債券にデフォルトが生じた場合、またデフォルトが予想される場合には、その基準価額が下落する。
そこで、交付目論見書で、ファンドの中身を確認し、信用の高い(格付けが高い)債券に投資しているファンドを選ぶ。
また、ある程度のリターンを望むのであれば、各種債券の組入比率にも注意を払う。
たとえば、社債の組入比率が高いファンドほど、ハイリスク・ハイリターンとなる。
金利リスク―デュレーションを確認する
たとえば、金利が上昇すると、債券価格は下落するので、その結果として、ファンドの基準価額も下落する。
そこで、この金利変動リスクを管理するために「デュレーション」という指標がある。
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- 投資信託の選び方の基礎・基本―定量評価―過去の運用実績からパフォーマンスを検証する
- 投資信託の選び方の基礎・基本―定性評価―目論見書と運用報告書から将来のパフォーマンスを予測する
- 公社債投資信託―日本債券ファンド(国内債券ファンド)―選び方のポイント
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