[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


債券―分類―発行体による分類―公債


公債とは

公債の定義・意味・意義

公債とは、国や地方公共団体が発行する債券(=譲渡可能な借用証書)である。

国が発行する国債と地方公共団体が発行する地方債がある。

公債を買うということは、国、地方公共団体にお金を貸すことを意味する(債券を購入するというかたちで、お金を貸していることになる)。

公債の分類・種類

公債の性格・性質

公債は、国や地方公共団体がする借である。

したがって、その償還期限(=返済期限)がくれば返済し、また途中で利子も支払う必要がある。

公債の趣旨・目的・役割・機能

国や地方公共団体が、その財政支出を経常収入でまかなえない場合に、必要な資金調達のために発行される。

ただし、大量の公債を発行することは、次のような問題などがある。

  1. その償還や利子支払いのための経費である公債費が増大し、財政硬直化を招く。
  2. 将来の世代の負担を増大させ、世代間における課負担の公平を害する。
  3. 財政の肥大化、非効率化を招きやすい。

公債の位置づけ・体系

公債と株式会社が発行する社債を総称して、公社債という。

公社債は、投資信託株式などと並び、投資型の金融商品の一つに位置づけられる。

公債の務・法・制上の取り扱い

所得法上の取り扱い

公債を購入した場合、国、地方公共団体に対して、お金を貸したことになるが、その利子については、利子所得として取り扱われる。

利子所得の定義 - 税金―所得税法



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