債券―分類―国による分類―外国債券―新興国債券(エマージング債券 エマージング債)
新興国債券とは
新興国債券の定義・意味・意義
新興国債券の別名・別称・通称など
新興国債券は、エマージング債券、エマージング債などとも呼ばれている。
新興国債券の位置づけ・体系
新興国債券は、公社債(債券)を発行する国により分類した場合の、一種である。
公社債(債券)を発行する国により分類すると、つぎの2つに大別される。
新興国債券の特色・特徴・特性
メリット・長所・利点・有利な点
ハイリターン(高い利回り)
2011年時点では、日本の10年国債の平均利回りが1%台であるのに対して、先進国債券の平均利回りは2~3%である。
しかし、新興国債券では、平均で7%台となる。
また、たとえば、シンガポールの代表的政府系ファンドの一つであるテマセク・ホールディングスは過去20年間の平均利回りで、約15%を実現している。
低い公的債務依存度
先進国の国債などの公的債務依存度は高い(つまり、国の借金が多い)。
たとえば、2010年度における、GDPに対する公的債務の比率は、アメリカで92.4%、イギリスで83.1%、そして、日本の場合は197.2%となっている。
これに対して、新興国の公的債務依存度は低い(つまり、国の借金が少ない)。
たとえば、BRICsでは、次のとおり。
- ブラジル…46.8
- ロシア…7.9
- インド…41.1
- 中国…19.0
『The Economist Newspaper Limited 2010, Economist Intelligence Unit, Country Data』より
一般に、新興国の格付は低く、先進国より信用リスクが高いとされている。
しかし、この数字を見る限り、逆に先進国債券に投資するほうがリスクが高いということになる。
デメリット・短所・弱点・不利な点
ハイリスク
為替リスク
したがって、名目利回りは高くても、為替差損で逆にマイナスリターンとなる可能性もある。
インフレリスク
したがって、新興国債券については、その名目利回りは高くても、実質利回りは低くなる可能性も高い。
よって、新興国債券への投資を検討する際には、その国のインフレ率を調べておく必要がある。
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