債券―分類―発行体による分類―社債
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社債とは 【corporate bond】
社債の定義・意味など
社債(しゃさい)とは、株式会社が一般大衆から長期的かつ大量に資金調達するために発行する債券(有価証券の一種)をいう。
なお、勘定科目としては社債勘定(負債)については、次のページを参照
会社法
(定義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
…
二十三 社債 この法律の規定により会社が行う割当てにより発生する当該会社を債務者とする金銭債権であって、第六百七十六条各号に掲げる事項についての定めに従い償還されるものをいう。
社債の目的・役割・意義・機能・作用など
資金調達
社債を発行するには、法律上、様々な条件があるため、実際に社債を発行できる会社は、上場会社のうちの一部の会社だけにとどまっている。
しかも、信用力(→信用リスク・格付け)の高い会社(たとえば、自己資本比率が高い)ほど、安い利率で社債を発行できる。
つまり、資金調達コストが安くなる。
資金運用
資金運用の面から社債をみると、社債は、満期が同程度の銀行の定期預金よりも高金利な金融商品である。
また、債権のなかでも高金利である。
しかし、社債の発行体は国や地方公共団体ではなく、民間企業なので、信用リスクが問題となる。
そのため、社債については、一般的には、格付けが「A」もしく「BBB」以上のものが安心とされている。
社債の位置づけ・体系(上位概念等)
公社債
なお、公社債は、次のような種類に分類される。
社債の発行形態
社債には額面金額(社債金額。償還金額。返済しなければならない金額)と発行価額(払込金額)がある。
額面金額と発行価額との大小関係から、社債の発行形態は次の3つの種類に分類される。
社債の分類・種類
社債は次の2つの種類に分類される。
1.普通社債
2.新株予約権付社債
新株予約権付社債は、一定の場合には、新株予約権または社債の一方を分離譲渡することができる。
社債の特色・特徴
株式との違い
社債は一般大衆から長期資金を集めるという点では株式と共通するが、社債は借入資金、つまり他人資本(負債)であるという点で、自己資本(資本)である株式とは根本的に異なる。
したがって、社債は、株式とは異なり、借入金と同様にいずれかは返済する必要がある。
すなわち、社債には償還期限があり、償還日に元本と利息の支払いが必要となる。
社債は株式と異なり、償還期限があるということが会社にとって重荷になる場合がある。
長期借入金との違い
社債は長期借入金の一種ではあるが、一般大衆から資金調達する点で長期借入金とは異なる。
また、社債は投資の対象となることや譲渡性があるという点でも長期借入金とは異なっている。
社債の歴史・沿革・由来・起源・経緯など
従来、社債は次の3つの種類に分類されていた。
しかし、2002年(平成14年)4月1日施行の商法により、普通社債以外の社債は新株予約権付社債に分類された。
社債の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
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