金利と債券価格
金利と債券価格の関係・関連・連携・つながり
相反関係
国債や地方債、社債など債券(公社債)は、原則として固定金利であり、償還期間も確定している。
ただし、普通国債はすべて固定金利であるが、個人向け国債には変動金利のものもある。
ただし、この場合、金利が固定されているため、市場金利の影響を受けて、常に債券自体の価格が変動することになる。
具体的には、金利が上昇すると債券価格が下降し、金利が下降すると債券価格は上昇するという関係にある。
なお、金利が上昇すると債券価格(そして、その結果として債券を組み入れた債券投信)の価格が下降するリスクを金利リスクあるいは金利変動リスクという。
相反関係の理由・原因
金利が上昇すると債券価格が下降する理由・原因
金利が上昇すると、固定金利の債券は、その上昇した金利に見合った利回りが要求される。
そして、利回りを高くするには、債券の価格を下げる必要がある。
金利が下降すると債券価格が上昇する理由・原因
上記とは逆の論理で、金利が下降すると、その下降した金利に見合った利回りですむように債券価格は上がることになる
金利と債券価格の相反関係の利用・活用
資産運用
キャピタルゲイン
以上のように、一般的に、金利が下降すると、債券価格が上昇するという関係がある。
したがって、今後、市場金利が下がりそうな場合は、金利がまだ高い段階で債券(中期国債など)を購入しておき、金利が下がったら債権を時価で売却することで、キャピタルゲイン(売却益)を狙うという考え方・方法もある。
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