景気―経済成長―経済成長率―名目経済成長率(名目成長率・名目GDP成長率)
名目経済成長率とは
名目経済成長率の定義・意味など
名目経済成長率(めいもくけいざいせいちょうりつ)とは、名目国内総生産(名目GDP)の伸び率をいう。
名目経済成長率の別名・別称・通称など
名目成長率・名目GDP成長率
名目経済成長率は、名目成長率または名目GDP成長率などとも呼ばれる。
名目経済成長率の位置づけ・体系(上位概念等)
経済成長率
ただし、国内総生産(GDP)には名目国内総生産(名目GDP)と実質国内総生産(実質GDP)の2つの種類がある。
そして、これに対応して、経済成長率にも次の2つの種類がある。
名目経済成長率の計算方法
名目経済成長率は、次の計算式・公式で算定・算出する。
名目経済成長率 = (本年度の名目国内総生産ー前年度の名目国内総生産)/前年度の名目国内総生産 ✕ 100
名目経済成長率の目的・役割・意義・機能・作用など
経済成長の指標
そのため、通常、経済成長は国内総生産の伸び率=経済成長率で表される(経済成長の指標は経済成長率である)。
ただし、名目経済成長率は、国民総生産のうち、物価変動の影響を調整せず(つまり、物価変動の影響を取り除かないまま)、その年の市場価格(時価)で評価した名目国内総生産(名目GDP)を用いて計算する。
そのため、たとえば、物価上昇がある場合には、その分が水増しして成長率も大きくなる。
そこで、物価変動の影響を取り除くためには、実質経済成長率が使用される。
お金の量の指標
金利の前提・資本主義の前提
経済成長=大量消費・大量生産の拡大やその指標である経済成長率は「限りない欲望」「地球環境の破壊」等の言葉でネガティブに語られることもある。
しかし、国内総生産はお金で測定されるものなので(→価値尺度)、経済成長にはお金の成長という別の側面もある。
この意味での経済成長(お金の量が増えること)は、金利(利子・利息)という仕組みがある以上、必須である。なぜならば、金利が存在する、つまり、貸したお金が増えるとするならば、お金の総額が増えないことには金利は支払えないことになるからである。
たとえば、世の中のお金の総額が100とした場合、誰かが10のお金を貸して1の金利がついたとすると、世の中のお金の総額は101にならないといけない。
なお、お金の成長としての経済成長を否定すれば、(利潤・利子を追求する)資本主義も立ち行かなくなる。
ただし、お金の量を増やすには、必ずしも消費・生産を拡大しなくてもよい。物価が上昇すればよいからである。
「限りない欲望」により消費・生産を拡大し続けることとお金の成長は別問題ということである。
つまり、名目経済成長率さえプラスになればよいので、この意味では、名目経済成長率のプラスは金利の仕組みや資本主義の前提といえる。
以上、参考:経済成長は必要ないのか? - ネコでもわかる経済問題・総合 https://sites.google.com/site/nekodemokeizai/nekodemowakaru-jing-ji-yong-yu/jing-ji-cheng-zhangha-bi-yaonai
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