［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

統計―内閣府―四半期別ＧＤＰ速報

四半期別ＧＤＰ速報とは

四半期別ＧＤＰ速報の定義・意味・意義

四半期別ＧＤＰ速報とは、内閣府が速報性を重視して国内総生産（ＧＤＰ）を四半期ごとに支出面から推計（作成）し、翌四半期に公表しているものをいう。

ただし、利用できる基礎資料が限られているため、その速報値は暫定的なものである。

四半期別ＧＤＰ速報の趣旨・目的・役割・機能

景気の動向・経済成長の重要な経済指標

四半期別ＧＤＰ速報は、日銀短観とともに景気の動向や経済成長をみるための重要な経済指標となっている。

四半期別ＧＤＰ速報の分類・種類

四半期別ＧＤＰ速報には、１次速報（１次速報値）と２次速報（２次速報値）とがある。

一般には（新聞等では）それぞれＧＤＰ速報値、ＧＤＰ改定値と呼ばれている。

四半期別ＧＤＰ速報の位置づけ・体系

内閣府が作成・公表する国民経済計算のひとつ

内閣府が作成・公表する国民経済計算は、四半期別ＧＤＰ速報と国民経済計算確報の２つからなる。

国民経済計算においては、公表時期を出来るだけ早めるために、早期に利用できる基礎資料を用いて推計するとともに、より精度の高い基礎資料の入手に応じて、段階的に推計値を改定し、統計の正確性を一層高めていくこととされている。

内閣府ホームページ「過去の確報について」 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/about_old_kaku/about_old_kaku.html

1. 四半期別ＧＤＰ速報
   1. １次速報
      1. １次速報値（ＧＤＰ速報値）
   2. ２次速報
      1. ２次速報値（ＧＤＰ改定値）
2. 国民経済計算確報
   1. 確報
      1. ＧＤＰ確定値

四半期別ＧＤＰ速報の項目・構成要素・内訳

四半期別ＧＤＰ速報はあくまで暫定値であり、公表される項目も国内総生産（ＧＤＰ）の支出面と国民総所得（ＧＮＩ）（分配面）の一部である雇用者報酬だけである。

• 国内総生産（ＧＤＰ）（支出面）
  • 国内需要
    • 民間需要
      • 民間最終消費支出
      • 民間住宅
      • 民間企業設備
      • 民間在庫品増加
    • 公的需要
      • 政府最終消費支出
      • 公的固定資本形成
      • 公的在庫品増加
  • 財貨・サービスの純輸出
    • 財貨・サービスの輸出
    • （控除）財貨・サービスの輸入
• 国民総所得（ＧＮＩ）（分配面）
  • 雇用者報酬

四半期別ＧＤＰ速報の公開

公表・発表時期

１次速報値（ＧＤＰ速報値）

１次速報値（ＧＤＰ速報値）は、四半期末の約１カ月半後に公表・発表される。

たとえば、２０１２年（平成２４年）の公表日は次のとおり。

1. 第１四半期（１-３月）…５月１７日
2. 第２四半期（４-６月）…８月１３日
3. 第３四半期（７-９月）…１１月１２日
4. 第４四半期（１０-１２月）…２月１４日

２次速報値（ＧＤＰ改定値）

２次速報値（ＧＤＰ改定値）は、１次速報の翌月１０日頃に公表・発表される。

たとえば、２０１２年（平成２４年）の公表日は次のとおり。

1. 第１四半期（１-３月）…６月８日
2. 第２四半期（４-６月）…９月１０日
3. 第３四半期（７-９月）…１２月１０日
4. 第４四半期（１０-１２月）…３月８日