［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

用語―国内総生産（ＧＤＰ）―分配―国内総生産（生産側）―純間接税―生産・輸入品に課される税（旧 間接税）

（" 分配面―国内総所得（ＧＤＩ）―指標―国内総生産（生産側）―純間接税―生産・輸入品に課される税（旧 間接税） "から複製）

生産・輸入品に課される税とは

生産・輸入品に課される税の定義・意味・意義

生産・輸入品に課される税とは、生産者に課される税で、税法上損金算入が認められ、負担が最終購入者へ転嫁されるものをいう。

生産・輸入品に課される税の経緯・沿革・歴史など

間接税

従来は間接税と呼ばれていた。

それが、２０００年（平成１２年）に国民経済計算の基準を６８ＳＮＡから９３ＳＮＡへと移行した際、国民総生産（ＧＮＰ）が国民総所得（ＧＮＩ）に名称変更されたことにともない、生産・輸入品に課される税に名称変更された。

生産・輸入品に課される税の具体例

生産・輸入品に課される税の具体例としては、次のようなものがある。

• 消費税
• 関税
• 酒税
• 事業税
• 固定資産税

生産・輸入品に課される税の位置づけ・体系（趣旨・目的・役割・機能）

国内総生産（ＧＤＰ）等の項目・構成要素

生産・輸入品に課される税は国内総生産（ＧＤＰ）の分配面をあらわす国内総生産（生産側）の一項目・構成要素である。

生産・輸入品に課される税は生産活動によって生み出された価値とはいえないが，財貨・サービスの現実の取引がこれを含めて行われるため，支出側とのバランスを保つため，粗付加価値に含める。

統計局ホームページ「第3章　国民経済計算　解説」 http://www.stat.go.jp/data/chouki/03exp.htm

国内総生産（生産側）は次に掲げる項目から構成される。

1. 雇用者報酬
2. 営業余剰・混合所得
3. 固定資本減耗
4. 生産・輸入品に課される税
5. （控除）補助金
6. 統計上の不突合

なお、国内総生産（ＧＤＰ）に海外からの純要素所得（海外からの要素所得－海外への要素所得）を加えたものが国民総所得（ＧＮＩ）であるが、これから固定資本減耗を差し引くと国民純所得（ＮＮＩ）に、そしてさらに純間接税（生産・輸入品に課される税ー補助金）を差し引くと国民所得（狭義）（ＮＩ）となる。

国民純所得は市場価格で計算されている。

しかし、市場価格には間接税（生産・輸入品に課される税）が含まれているので、その分が高くなっている。

他方、政府が企業等に給付する補助金は含まれていなので、その分が安くなっている。

そこで、所得となる正味の純付加価値＝国民所得（狭義）を算出するには、国民純所得から間接税（生産・輸入品に課される税）を引き、補助金を加える、すなわち純間接税を差し引く必要がある。