用語―国内総生産(GDP)―分配―国内総生産(生産側)―固定資本減耗
(" 基本用語・概念―固定資本減耗 "から複製)
固定資本減耗とは
固定資本減耗の定義・意味・意義
固定資本減耗とは、建物、構築物、設備、機械などの再生産が可能な固定資産(有形固定資産・無形固定資産)の価値が使用等により減少していくことをいう。
固定資本減耗の範囲
減価償却費・資本偶発損
固定資本減耗には、企業会計上の減価償却費に加えて、資本偶発損※を含む。
※資本偶発損とは、事故や災害(火災・風水害等)などによって通常予想される損害を評価した額をいう。
固定資本減耗の位置づけ・体系
固定資本減耗は中間生産物とともに費用として生産の一部を構成する。
ただし、付加価値または国民所得(広義)の計算では、中間生産物については二重計算を避けるためにこれを必ず控除するが、固定資本減耗については控除する場合と控除しない場合がある。
付加価値
固定資本減耗分を含めた付加価値は「粗」、含めない付加価値は「純」という語が冠せられる(それぞれ粗付加価値、純付加価値)。
国民所得(広義)
固定資本減耗分を含めた国民所得(広義)は「総(Gross)」(国内総生産等)、含めない国民所得(広義)は「純(Net)」(国民純所得等)という語が冠せられる。
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