キャッシュフロー計算書―作成方法―直接法と間接法
キャッシュフロー計算書の作成方法―直接法と間接法
資金繰りを管理するための財務諸表であるキャッシュフロー計算書の作成方法・計算方法には、次の2つの種類がある。
この2つの方法の違いは営業キャッシュフローの表示の違いにあり、投資キャッシュフローと財務キャッシュフローの表示は同じである。
また、その違いもあくまで表示の違いであり、営業キャッシュフローの金額が異なることはない。
直接法
キャッシュフロー計算書の作成方法の一つとしての直接法とは、売上などの収入から、仕入れや人件費などの経費といった実際の支出を直接引いていく方法をいう。
直接法による営業活動によるキャッシュフローの表示 = 収入 - 支出
イメージ的には家計簿と同じで、直感的に理解しやすい方法である。
しかし、直接法では、損益計算書とは無関係に一からキャッシュフロー計算書を作成することになるため、負担が大きい。
間接法
キャッシュフロー計算書の作成方法の一つとしての間接法とは、損益計算書の税引前当期純利益からスタートし、減価償却費や売掛金(売上債権)、買掛金(仕入債務)、棚卸資産(在庫)など、会計上の数字と現金残高とが異なる原因を調整していく方法をいう。
間接法による営業活動によるキャッシュフローの表示 = 税引前当期利益 ± キャッシュの増減の原因
間接法では、損益計算書と貸借対照表の数字を使用してキャッシュフロー計算書を作成できるため、負担が少ない。
そのため、実務的には間接法によることが多い。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 2 ページ]
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ