[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


仕入れ


仕入れとは 【purchase

仕入れの定義・意味など

仕入れ(しいれ)とは、販売するための商品、または、製造に要する原材料貯蔵品などを買い入れることをいう。

小学館 『日本国語大辞典』

仕入れの位置づけ・体系(上位概念等)

売上原価

損益計算書における利益収益から費用を差し引きことで求められる。

費用売上原価経費の2つからなるが、このうち売上原価を構成するものが仕入れの原価仕入原価となる。

利益収益費用売上原価経費

仕入高の分類・種類

仕入原価の合計額=仕入高は次の2つの種類に分類される。

  1. 総仕入高
  2. 純仕入高

なお、この分類は損益計算書上の表示方法としての総額主義純額主義の関係で意味を持つ。

仕入れの会計簿記経理上の取り扱い

会計処理方法

商品売買取引の記帳方法

商品売買取引の記帳方法には次の3つの方法がある。

  1. 三分法三分割法
  2. 分記法
  3. 総記法

一般に知られているのは三分法分記法であり、なかでも三分法が一般的に用いられている。

使用する勘定科目・記帳の仕方等
三分法

仕入勘定

商品を仕入れたときは仕入原価仕入勘定費用)の借方に記帳して費用計上する。

分記法

商品勘定

商品を仕入れたときは仕入原価商品勘定資産)の借方に記帳して資産計上する。

総記法

商品勘定

商品を仕入れたときは仕入原価商品勘定資産)の借方に記帳して資産計上する。

費用の認識基準計上時期期間帰属

仕入れは費用としてその認識基準が問題となる。

詳細については次のページを参照。

仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―①費用の認識基準(計上時期・期間帰属)

棚卸資産の評価方法

仕入れた商品棚卸資産として、期中においては棚卸資産の払出単価を確定するために、そして、決算においては期末棚卸資産の価値(単価)を確定するために、その評価方法が問題となる。

詳細については次のページを参照。

仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法

取引の具体例と仕訳の仕方

三分法

取引

商品現金で仕入れた。

仕訳

借方科目
貸方科目
仕入 ✕✕✕✕ 現金 ✕✕✕✕

分記法

取引

商品現金で仕入れた。

仕訳

借方科目
貸方科目
商品 ✕✕✕✕ 現金 ✕✕✕✕

総記法

取引

商品現金で仕入れた。

仕訳

借方科目
貸方科目
商品 ✕✕✕✕ 現金 ✕✕✕✕




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  1. 仕入れ
  2. 仕入れ―分類―総仕入高
  3. 仕入れ―分類―純仕入高
  4. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出
  5. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―①費用の認識基準(計上時期・期間帰属)
  6. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法
  7. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法
  8. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―個別法
  9. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―先入先出法(先入れ先出し法)
  10. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法
  11. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法―総平均法
  12. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法―移動平均法
  13. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法―単純平均法
  14. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―後入先出法(後入れ先出し法)
  15. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―平均原価法―単純平均法
  16. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―最終仕入原価法
  17. 仕入れ―会計処理―期中―購入・取得と払出―②棚卸資産の評価方法―原価法―売価還元法

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