インフレーション―分類―原因別―コスト・プッシュ・インフレーション(供給インフレ)―輸入インフレ
輸入インフレとは
輸入インフレの定義・意味など
輸入インフレとは、輸入原材料の値上がりの商品価格への転嫁を原因とするインフレをいう。
『一目でわかる新政経ハンドブック 2010-2012』 東進ブックス、252頁。
輸入インフレの具体例
1970年代の石油ショック
輸入インフレの具体例としては1970年代の日本で起きた石油ショックがもたらしたインフレがある。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、33項。
輸入インフレの位置づけ・体系(上位概念等)
コスト・プッシュ・インフレ
輸入インフレはコスト・プッシュ・インフレの1つである。
なお、コスト・プッシュ・インフレには次のようなものがある。
『一目でわかる新政経ハンドブック 2010-2012』 東進ブックス、252頁。
輸入インフレの意義・役割・作用
景気によくないインフレ・悪いインフレ
インフレは経済全体の需要(消費と投資)が供給に比べて多い状態が続くので起きるが、需要が旺盛ということなので景気はよいということである。事実、経済成長は基本的に適度なインフレを伴っている。
ただし、旺盛な需要によるものではないインフレもあり、これは景気によくないインフレである。その典型的な例が輸入インフレである。
たとえば、輸入する原油の価格が上昇することにより物価が上昇するインフレは需要過剰で起こるインフレとは異なるインフレで、原油のように国内で競争相手のない製品やサービスの輸入価格が上がることは企業や家計を圧迫して景気を悪化させる方向にしか働かない。
中野 剛志 『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』 ベストセラーズ、2019年、26項、33-34項。
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