[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


損害保険


損害保険とは

損害保険の定義・意味など

損害保険(そんがいほけん)とは、 偶然の事故によって生じた損害の補てんを目的とする保険をいう。

損害保険料

損害保険の範囲・具体例

損害保険の具体例としては次のようなものがある。

  1. 火災保険
    1. 地震保険地震保険は火災保険の付帯保険(オプション)
  2. 貨物・運送保険
  3. 傷害保険
  4. 盗難保険
  5. 損害賠償責任保険
  6. 自動車損害賠償責任保険
  7. 興行中止保険

損害保険の分類・種類

損害保険は、短期損害保険と長期損害保険とに大別される。

短期損害保険

短期損害保険とは、保険期間が1年で、一般的には掛け捨ての損害保険をいう。

長期損害保険

長期損害保険とは、保険期間が3年以上で、かつ保険期間満了後に返戻を支払う旨の定めのある損害保険をいう。

損害保険の会計簿記経理上の取り扱い

会計処理方法

個人事業主の場合、損害保険料は原則として事業上の経費とはならないので、会計処理は不要である。

使用する勘定科目・記帳の仕方等
短期損害保険料の場合

短期損害保険料は、保険料支払保険料勘定費用処理をする。

しかし、支払った保険料のうち、期末の未経過分は原則として前払費用に計上する。

ただし、支払った日から1年以内のものは、継続を条件に支払った日の属する事業年度損金算入も認められている。

長期損害保険料の場合

長期損害保険料は、支払った保険料のうち掛け捨て部分は保険料支払保険料勘定費用処理をする。

ただし、1年を超える保険期間の保険料を一括して支払った場合には、当期の事業年度に対応する額だけが保険料支払保険料勘定費用処理ができ、それ以外の額はいったん長期前払費用勘定資産計上したうえ、その後期間按分して保険料支払保険料勘定へと振り替え費用処理を行う。

これに対して、積立部分は保険積立金勘定資産計上する。

詳細な内訳については、保険証券などに記載されている。

損害保険の務・法・制上の取り扱い

消費税の課・非課・免・不課(対象外)の区分

非課税取引

消費税法上、損害保険料非課税取引として、仕入税額控除の対象とならない(消費税法別表第一)。

No.6201 非課となる取引消費税国税庁 https://www.nta.go.jp/taxanswer/shohi/6201.htm



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