企業―分類―物的会社
物的会社とは
物的会社の定義・意味・意義
物的会社とは、社員が出資額を限度とする間接有限責任しか負わないため、会社債権者は会社財産だけを引当てとし(会社の対外的信用の基礎は会社財産だけで)、他方、社員と会社、社員相互間の関係も希薄な会社をいう。
物的会社の役割・機能
物的会社は、巨額の資本を集める(多額の資金調達をする)大規模企業に適した会社形態である。
物的会社の具体例
株式会社が物的会社の代表例である。
物的会社と関係・関連する概念
反対概念
人的会社
物的会社の特色・特徴
資本制度
社員の責任が間接有限責任であるため、会社債権者は会社財産だけを引当てとする。
所有と経営の分離
社員の地位は細分化された割合的単位という形をとる(→社員が多数)ため、合理性の見地から、会社経営は経営の専門家である取締役に委ねられる。
そのため、社員と取締役との間には人的信頼関係が存在しないので、株主資格と取締役資格を切り離し、所有と経営は分離される。
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