準備金(積立金)
準備金とは
準備金の定義・意味など
準備金(じゅんびきん)とは、会社法の規定により強制的に資本または利益の一部を、または定款の規定・株主総会の決議により任意に利益の一部を留保する金額をいう。
準備金の別名・別称・通称など
積立金
準備金は積立金(つみたてきん)とも呼ばれる。
準備金の分類・種類
法定準備金・任意準備金
準備金は次の2つに大別される。
なお、会社法では、法定準備金のことを準備金と呼称している(会社法445条)。
準備金の目的・役割・意義・機能・作用など
準備金は資本金の額以上の金額に相当する財産を会社に留保させる制度である。
これにより、将来の不測の損害に対する合理的な対応を可能にし、もって会社の利害関係者(株主・銀行などの債権者・投資家・税務署など)の利益に資するとともに、会社の経営政策にも資する。
参考:新保義隆 『デバイス・ネオ 6 商法 会社法・商法・手形法・小切手法』 早稲田経営出版、2009年、285項。
準備金の法的性格・性質
計算上の基準額
準備金も、資本金と同じく、貸借対照表の純資産の部に計上される純然たる計算上の基準額にすぎない。
準備金の額に相当する財産が会社に保有される限り、それがどのようなかたちで存在するかは問題ではない。
参考:新保義隆 『デバイス・ネオ 6 商法 会社法・商法・手形法・小切手法』 早稲田経営出版、2009年、285項。
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